Update: 2024-10-31
SpectralPhaser は周波数領域でマスクをかけることでフェイザのような音が出るエフェクタです。 FFT に加えて、高速 Walsh-Hadamard 変換 (FWHT) 、 Haar 変換が使えます。
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- VST 3 をダウンロード (github.com) macOS
- VST 3 をダウンロード (github.com) 注意: プリセットはサンプリング周波数が 48000 Hz でなければ想定された音が出ません。
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パッケージには次のビルドが含まれています。
Linux ビルドは Ubuntu 24.04 でビルドしています。もし Ubuntu 24.04 以外のディストリビューションを使っているときは、プラグインが読み込まれないなどの不具合が起こることがあります。この場合はビルド手順に沿ってソースコードからビルドしてください。
macOS で使用するときは macOS
パッケージのダウンロードを推奨します。また Apple Developer Program
に加入していないので、インストール時に Gatekeeper
を迂回するように設定する必要があります。詳細は
インストール -> macOS
の節を参照してください。
何かあれば GitHub
のリポジトリに issue を作るか ryukau@gmail.com
までお気軽にどうぞ。
paypal.me/ryukau から開発資金を投げ銭することもできます。
名前が .vst3
で終わるディレクトリを OS
ごとに決められた位置に配置してください。
/Program Files/Common Files/VST3/
に配置します。$HOME/.vst3/
に配置します。/Library/Audio/Plug-ins/VST3/
あるいは
/Users/$USERNAME/Library/Audio/Plug-ins/VST3/
に配置します。DAW によっては上記とは別に VST3 をインストールできるディレクトリを提供していることがあります。詳しくは利用している DAW のマニュアルを参照してください。
注意: プリセットの無いプラグインもあります。
プリセットはページの最上部のリンクからダウンロードできるプラグインパッケージに含まれています。以下はプリセットのインストール手順です。
presets
ディレクトリ内の Uhhyou
ディレクトリを OS ごとに決められたディレクトリに配置。以下は OS ごとのプリセットの配置先の一覧です。
/Users/$USERNAME/Documents/VST3 Presets
$HOME/.vst3/presets
/Users/$USERNAME/Library/Audio/Presets
プリセットディレクトリの名前はプラグインと同じである必要があります。配置先のディレクトリが無いときは作成してください。
プラグインが DAW に認識されないときは C++ redistributable
をインストールしてみてください。インストーラは次のリンクからダウンロードできます。ファイル名は
vc_redist.x64.exe
です。
Ubuntu 24.04 では次のパッケージのインストールが必要です。
sudo apt install libxcb-cursor0 libxkbcommon-x11-0
もし DAW がプラグインを認識しないときは、下のリンクの
Package Requirements
を参考にして VST3
に必要なパッケージがすべてインストールされているか確認してください。
REAPER の Linux 版がプラグインを認識しないときは
~/.config/REAPER/reaper-vstplugins64.ini
を削除して
REAPER を再起動してみてください。
重要: full
パッケージは動作未確認です。以下のファイルは codesign
されていないので削除する必要があるかもしれません。
Contents/Resources/Documentation
Contents/x86_64-linux
Contents/x86_64-win
macOS
パッケージでは上記のファイルの削除は不要です。また、すべてのパッケージは
codesign
コマンドの ad-hoc signing
の状態になっています。
プラグインの初回起動時に「破損している」という趣旨のメッセージが表示されることがあります。この場合は、ターミナルを開いて、解凍した
.vst3
ディレクトリに次のコマンドのどちらか、あるいは両方を適用してみてください。
/path/to/PluginName.vst3
の部分はインストールしたプラグインのパスに置き換えてください。
xattr -rd com.apple.quarantine /path/to/PluginName.vst3
xattr -rc /path/to/PluginName.vst3
プラグインは署名されていない (unsigned) 、または公証されていない (un-notarized) アプリケーションとして認識されることがあります。この場合は、警告メッセージが表示された後に、システム環境設定を開いて「セキュリティとプライバシー」 → 「一般」の「このまま開く」ボタンを押してください。以下にリンクした Apple 公式のヘルプページにスクリーンショット付きで同じ手順が掲載されています。「ノータリゼーションを受けていない App や未確認の開発元の App を開きたい場合」を参照してください。
ここまでの手順を経てまだ動かないときはインストール先を
/Library/Audio/Plug-ins/VST3/
あるいは
/Users/$USERNAME/Library/Audio/Plug-ins/VST3/
のいずれか使っていなかったほうに変えてみてください。
上記の方法がすべて上手くいかなかったときは以下の手順を試してみてください。
sudo spctl --master-disable
を実行。上記の手順を実行するとシステムのセキュリティが弱くなるので注意してください。元に戻すには以下の手順を実行してください。
sudo spctl --master-enable
を実行。codesign
の適用注意 この節の内容は macOS
パッケージには関連しないと考えられますが未検証です。 (GitHub の
issue)
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パッケージを利用する場合は以下のコマンドを適用することで利用できるかもしれません。
sudo codesign --force --deep -s - /path/to/PluginName.vst3
codesign
の利用には Xcode
のインストールが必要となるかもしれません。
初回設定時は手動で次のファイルを作成してください。
/Users/ユーザ名/AppData/Roaming/UhhyouPlugins/style/style.json
。$XDG_CONFIG_HOME/UhhyouPlugins/style/style.json
。
$XDG_CONFIG_HOME
が空のときは
$HOME/.config/UhhyouPlugins/style/style.json
。/Users/$USERNAME/Library/Preferences/UhhyouPlugins/style/style.json
。プラグインのウィンドウを開くたびに style.json
が読み込まれて更新されます。
既存の色のテーマを次のリンクに掲載しています。
style.json
にコピペして使ってください。
style.json
の設定例です。
{
"fontFamily": "Tinos",
"fontBold": true,
"fontItalic": true,
"foreground": "#000000",
"foregroundButtonOn": "#000000",
"foregroundInactive": "#8a8a8a",
"background": "#ffffff",
"boxBackground": "#ffffff",
"border": "#000000",
"borderCheckbox": "#000000",
"borderLabel": "#000000",
"unfocused": "#dddddd",
"highlightMain": "#0ba4f1",
"highlightAccent": "#13c136",
"highlightButton": "#fcc04f",
"highlightWarning": "#fc8080",
"overlay": "#00000088",
"overlayHighlight": "#00ff0033"
}
以下はフォントオプションの一覧です。
fontFamily
: フォントファミリ名。fontBold
: ボールドスタイル (太字) を
true
で有効、 false
で無効。fontItalic
: イタリックスタイル (斜体) を
true
で有効、 false
で無効。カスタムフォントを使用するには、プラグインディレクトリの
*.vst3/Contents/Resources/Fonts
に *.ttf
ファイルを配置します。
注意: fontFamily
、
fontBold
、 fontItalic
で設定したフォントファミリ名とスタイルの組み合わせが
*.vst3/Contents/Resources/Fonts
以下のいずれかの
*.ttf
ファイルに含まれていないときは VSTGUI
が指定するデフォルトフォントが使用されます。
fontFamily
が長さ 0 の文字列 ""
のときはフォールバックとして "Tinos"
に設定されます。長さが 1
以上かつ、存在しないフォントファミリ名が指定されると VSTGUI
が指定するデフォルトフォントが使用されます。
ボールドあるいはイタリック以外のスタイルは VSTGUI がサポートしていないので動作確認していません。該当する例としては Noto フォントの Demi Light や、 Roboto フォントの Thin や Black などがあります。
16 進数カラーコードを使っています。
プラグインはカラーコードの 1 文字目を無視します。よって
?102938
や \n11335577
も有効なカラーコードです。
2 文字目以降のカラーコードの値に 0-9a-f
以外の文字を使わないでください。
以下は設定できる色の一覧です。設定に抜けがあるとデフォルトの色が使われます。
foreground
: 文字の色。foregroundButtonOn
:
オンになっているボタンの文字の色。 foreground
か
boxBackground
のいずれかと同じ値にすることを推奨します。foregroundInactive
:
非アクティブなタブの文字の色。background
: 背景色。boxBackground
: 矩形の UI 部品の内側の背景色。border
: 縁の色。borderCheckbox
: チェックボックスの縁の色。borderLabel
:
パラメータセクションのラベルの左右の直線の色。unfocused
:
つまみがフォーカスされていないときの色。highlightMain
:
フォーカスされたときの色。スライダの値の表示にも使用されます。highlightAccent
:
フォーカスされたときの色。一部のプラグインをカラフルにするために使用されます。highlightButton
:
ボタンがフォーカスされたときの色。highlightWarning
: 変更に注意を要する UI
がフォーカスされたときの色。overlay
: オーバーレイの色。overlayHighlight
:
フォーカスを示すオーバーレイの色。パラメータが割り当てられているコントロールの上で 右クリック すると、 DAW から提供されるコンテキストメニューが開きます。
つまみと数値スライダでは次の操作ができます。
図が小さいときはブラウザのショートカット Ctrl + マウスホイール や、右クリックから「画像だけを表示」などで拡大できます。
図で示されているのは大まかな信号の流れです。実装と厳密に対応しているわけではないので注意してください。
角かっこ [] で囲まれているのは単位です。以下は単位の一覧です。
出力ゲインです。
入力と、エフェクトのかかった出力の比率です。
0 のとき入力のみ、 1 のときエフェクト出力のみになります。
有効にするとサイドチェイン入力を周波数マスクに使います。
Latency
と同時に有効にすることでボコーダーになります。このとき
Frame Size
は 2048 あたりに設定してください。
Frame Size
が小さいと効果が薄くなります。
ボコーダーとしての使用は大きなレイテンシが出るため、リアルタイム向けではありません。
有効にすると Frame Size
で設定したサンプル数をレイテンシとして DAW に伝えます。
LFO の波形です。
LFO の波形を変えるパラメータです。
LFO の初期位相です。
LFO の位相を左右でずらす量です。
LFO の周波数の倍率です。
テンポシンクを少しずらしたいときなどに使えます。
LFO の周波数の同期間隔です。
左右の数は、それぞれ拍子記号の上下の数字と対応しています。
(左 / 右
= 上 / 下
)
プラグインは音楽的な経過時間を拍数として受け取ります。そして 1 拍は拍子記号によって長さが相対的に変わります。以下に例をいくつか挙げます。
Sync.
が 1 / 4 のとき 1 拍 (4
分音符) に同期。Sync.
が 1 / 6 のとき 1
拍に同期。Sync.
が 3 / 16 のとき 3 / 4 拍
(付点 8 分音符) に同期。曲中で拍子記号が変わると、変わった直後に一時的に同期がずれることがあります。
時間と周波数を入れ換える、変換の種類です。
通常は FFT を選んでください。 FWHT と Haar はざらざらとした音になります。
注意: Transform
を変更すると
Frame Size
の長さだけ音が止まります。爆発的に大きい音を避けるためにバッファがリセットされることが原因です。
変換を行うフレームの長さで、単位はサンプル数です。
この値がそのままディレイ時間になります。
Latency
を有効にしたときは Frame Size
と同じサンプル数のレイテンシを DAW に伝えます。
Frame Size
が大きく、 DAW
のバッファサイズが小さいとき、音がぶつぶつと途切れるようになることがあるかもしれません。このときは計算が間に合っていないので
Frame Size
を小さくしてください。
ディレイのフィードバックです。
パラメータの右側の小さいつまみで LFO による変調量を変えられます。
周波数マスクの波形です。
周波数マスクをかける割合です。
0 のときマスクなし、 1 のとき完全にマスクします。
周波数マスクの波形の位相です。
Phase
を LFO
で変調するとフェイザと似たような音が出ます。
周波数マスクの波形の周波数です。
Freq.
が高くなるほど、ノッチの数が多くなります。
Freq.
を 0 にすると周波数マスクが無効になります。
Waveform
が Noise
のときは波形の周波数が存在しないので、代わりに乱数のシード値を変えます。
周波数マスクの値が Threshold
よりも小さいとき、その周波数を 0 にします。
周波数領域で位相を回転する量です。
というのは Transform
が FFT
のときだけで、他の変換が選択されているときは Rotation
に応じて周波数成分の入れ替えが行われます。
フィードバックごとに周波数成分をシフトする量です。
周波数マスクのノッチの位置を変えるスケーリングです。
Waveform
が Noise
のときは周波数マスクにローパスフィルタをかけて滑らかにします。
旧バージョンはありません。
SpectralPhaser のライセンスは GPLv3 です。 GPLv3 の詳細と、利用したライブラリのライセンスは次のリンクにまとめています。
リンクが切れているときは ryukau@gmail.com
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